今年の1月より新NISAが始まりました。
テレビCMはもとより、最近の株価上昇により、この新NISAもかなり注目を集めているようです。
ただ、今まで株式投資や投資信託などの金融取引を行っていない人にとっては、『新NISAって何?』という状況かと思います。
そこで、当記事では新NISAとは?メリットやデメリットなどについて解説します。
新NISAで資産を増やしたいけど、新NISAについて良く分からない?メリットやデメリットを知りたいという人は、是非最後まで読んで下さい。
新NISAとは
この新NISAですが、新NISA口座を使って株式取引や投資信託を行った結果、利益が出た場合にはその税金が非課税になる制度です。
通常、株式取引や投資信託などで得た利益については、一律20.315%の税金が掛かります。
ただ、これらの取引を新NISA口座を使う事により、金額の上限はあるものの非課税になるのです。
その結果、現在少額投資家の多くがこの新NISA口座を使って投資を行っています。
旧NISAと何が変わったのか?
実は、昨年までも株式取引や投資信託で得た利益について、一定期間&一定金額の範囲内において非課税になる旧NISAが運用されていました。
ただ、この旧NISAでは、投資枠や投資可能期間、さらには非課税期間などについて制限があったため、使い勝手が今一つという印象でした。
しかし、今回の新NISAでは、投資枠の拡大と共に、投資可能期間や非課税期間が撤廃されたため、とても使い勝手が良くなっています。
そのため、これから株式取引や投資信託を使って資産を増やしたいという人は、新NISAでの運用をお勧めします。
新NISAのメリットについて
ここでは、新NISAのメリットについて解説します。
なお、このメリットには、主に下記のものがあります。
- NISA制度が恒久化されました
- 年間投資上限額が拡充されました
- 非課税保有期間が撤廃されました
- 非課税投資枠の再利用が可能になりました
- つみたて投資枠を成長投資枠の併用が可能になりました
NISA制度が恒久化されました
旧NISAでは、その実施期間が一般NISAが2023年末、つみたてNISAが2042年末までとなっていました。
これに対して、新NISAでは制度が恒久化されたため、いつでも口座開設&運用が可能となっています。
期間の制限が無く運用出来る事は、大きなメリットと言えます。
年間投資上限額が拡充されました
旧NISAでは、つみたてNISAは年間40万円、一般NISAは年間120万円という投資上限が設定されていました。
これに対して、新NISAではつみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円と、旧NISAと比べそれぞれ3倍、2倍に拡充されました。
投資金額が増えれば増えるほどリターンも増えていくため、この年間投資上限額の拡大はかなりメリットがあると言えます。
非課税保有期間が撤廃されました
旧NISAでは、つみたてNISAが20年、一般NISAが5年という非課税保有期間が設定されていました。
これに対して、新NISAではこの非課税保有期間が撤廃されたため、期間は気にせず資産運用が出来ます。
非課税投資枠の再利用が可能になりました
旧NISAでは、非課税投資枠の再利用が出来ませんでした。
そのため、保有していた資産を売却すると同時に非課税投資枠も消えていました。
これに対して、新NISAでは1,800万円の非課税保有限度額の範囲内であれば、非課税投資枠の再利用が可能になりました。
例えば、新NISAで500万円の投資を行い、この中から300万円分を売却した場合、残りの非課税投資枠の計算式は下記の通りです。
1,800万円-500万円+300万円=1,600万円
ただ、非課税投資枠の再利用については、年間投資枠360万円以下となっているため注意が必要です。
つみたて投資枠を成長投資枠の併用が可能になりました
旧NISAでは、つみたてNISAと一般NISAの併用は不可となっていました。
これに対して、新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能となっています。
そのため、つみたて投資枠の年間120万円+成長投資枠の年間240万円を合わせて年間360万円まで投資を行う事が出来ます。
新NISAのデメリットについて
ここでは、新NISAのデメリットについて解説します。
なお、このデメリットには、主に下記のものがあります。
- 元本割れ(損失)のリスクがあります
- 他の口座と損益通算は出来ません
元本割れ(損失)のリスクがあります
新NISAでは、投資信託や株式投資で自分の資産を増やすための運用を行います。
ただ、投資信託も株式投資も値動きは一定ではなく、上昇したかと思えば下落する事もあります。
そのため、利益を増やす事が出来る一方で、元本割れ(損失)のリスクがあります。
他の口座と損益通算は出来ません
この損益通算とは、一年間の取引の結果、利益と損失を相殺して税金を減らす事が出来る仕組みです。
株式投資の場合、この損益通算が可能となっており、結果税金を減らす事が出来ます。
ただ、新NISAでは損益通算が出来ないため、損失が発生しても利益と相殺する事は出来ません。
まとめ
新NISAとは、株式投資や投資信託で得た利益に対して、非課税保有限度額の範囲内であれば税金が掛からない=非課税になる制度です。
そして、新NISAには、『NISA制度の恒久化』『年間投資上限額の拡充』『非課税保有期間の撤廃』などのメリットがあります。
一方で、『元本割れリスク』『損益通算が出来ない』などのデメリットがあります。
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