現在の日本では、大企業の賃上げが続いているものの、国内企業の大多数を占める中小企業の賃上げがなかなか進まない状況です。
さらに、円安→原材料の高騰で各商品に値上げラッシュが起きているため、私たちの生活は苦しくなる一方です。
このような状況なので、なるべく日々の支出は抑えて老後のため貯蓄する人が増えてますが、銀行預金の金利はたかが知れています。
そんな中、手堅く資金を増やす事が出来る投資信託に注目が集まっています。
投資信託と言えば、株式投資やFXなどと同じ金融取引商品になりますが、この両者と比べ知名度は高くないです。
そのため、投資信託って何?という人も少なからずいるのが現状です。
そこで、当記事では投資信託とは?メリットとデメリットには何があるのか?について解説します。
現在、投資信託に興味があるものの、メリットやデメリットが気になるという人は、是非最後まで読んで下さい。
投資信託とは?
この投資信託ですが、投資を自分で行うのではなく、専門家に任せて運用してもらう金融取引商品の事です。
※信託とは
「自分の大切な財産を、信頼できる人に託し、自分が決めた目的に沿って大切な人や自分のために運用・管理してもらうこと」
ちなみに、投資の専門家に任せますが、実際に運用するのは専門家が集まった投資運用会社になります。
この投資運用会社が、各投資家から集めた資金を国内外の株式や債券などに分配投資を行います。
その結果、得た利益については投資金額に応じて分配されます。
つまり、投資信託とは、投資の専門会社に運用を任せる事により、安心して自分の資産を運用する事が出来るのです。
また、投資信託では、一つの金融商品ではなく複数の金融商品に対して分散投資を行うため、低リスクでの運用が可能です。
投資信託のメリットについて
まずは、投資信託のメリットについて解説します。
ちなみに、主なメリットは下記の通りです。
- 少額での投資が出来る
- 分散投資による低リスク
- 専門家による運用
- 商品の透明性がある
少額での投資が出来る
他の金融取引商品と比べ、投資信託の場合は少額での投資が可能です。
何故なら、投資信託では投資家個人の資金ではなく、複数の投資家から資金を集めて運用します。
そのため、一投資家当たりの資金が少なくても全体としては多額の資金があるため、効率よく運用する事が出来ます。
小さな力も集まればではありませんが、複数の投資家の資金が集まる事によって、多額の資金での運用が可能になるのです。
そこで、肝心の投資金額ですが、大抵の証券会社では1~2万円程度で投資可能となっています。
中には、数千円からの投資も可能な証券会社もあるため、自分の投資可能資金と相談しながら証券会社を選んだ方が良いです。
分散投資による低リスク
先程も解説しましたが、投資信託では複数の金融商品に分散して投資を行います。
日本国内株式や海外株式、さらには各種債権などなど、色々な金融商品に分散投資を行います。
そのため、ある商品で損失が発生しても、別の商品で利益が出て損失分をカバーする事が多々あります。
つまり、投資信託では分散投資による低リスクを実現しているのです。
専門家による運用
投資信託では、投資のプロ集団の投資運用会社が、豊富な知識や経験を元に資金を運用します。
一個人の知識や経験では計り知れないような資産運用を行ってくれるため、安心して運用を任せる事が出来ます。
また、投資信託では、運用中の各投資商品の月次レポートや運用実績報告書などにより、現在の資産運用の状況を確認する事が可能です。
商品の透明性がある
投資信託には基準価格が設定されており、この価格については毎営業日に各証券会社のサイトや新聞などで確認する事が出来ます。
また、金融商品取引法により財務諸表の作成が義務となっており、決算ごとに監査を受ける必要があります。
このように、投資信託には高い透明性があるため、信頼のおける金融取引商品となっています。
投資信託のデメリットについて
次に、投資信託のデメリットについて解説します。
ちなみに、主なデメリットは下記の通りです。
- 損失のリスク
- 取引手数料が発生する
損失のリスク
投資信託も他の金融取引商品と同様で、損失リスクがあります。
もっとも、投資信託の対象となる国内外の株式や債券相場は日々変動しており、購入時の価格より下落する可能性があります。
そのため、損失リスクがある事は仕方ありませんが、その反対に利益が出る可能性もあります。
取引手数料が発生する
私たちが投資信託を行う場合、投資信託の販売会社や運用会社、さらには受託銀行を介する必要があります。
そのため、これらの各機関に支払う購入手数料や運用管理手数料、信託財産留保金などの各種取引手数料が掛かります。
まとめ
投資信託とは、複数の投資家から資金を集めて、投資のプロ集団の運営会社が各種金融商品に分散投資を行う金融取引商品です。
そして、投資信託には、『少額での投資』『分散投資による低リスク』『専門家による運用』『商品の透明性』などのメリットがあります。
また、『損失のリスク』『取引手数料が掛かる』などのデメリットなどもあります。
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